いち『幼女の第一印象』

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『幼女』…確かに見たらわかる。But!質問の意味は違う。 まあいい、質問を変えるとしよう。 「何で幼女が俺の部屋に居るんだ?」 「『幼女さん』…だろ?」 これがゆとり教育の結果か?痛みを知らない子供達って奴か?全く…だが子供相手にムキになるのは良くない。俺はあくまで大人の対応で接する。 「…何で幼女さんが俺の部屋に居るんだ?」 「説明がメンドクサイ」 「この野郎」 「野郎じゃないですぅ~女の子ですぅ~」 よく考えてみれば俺もまだ18歳…子供だ。大人の対応なんてちょっと背伸びし過ぎたかな。うん、きっとそうだ。 日向必殺…『我慢しない』を発動!! 「てめ、チビのくせに態度はでかいな」 「何だとこの野郎」 今まで座っていた幼女が立ち上がり俺を睨み付ける。どうやら気に障ったらしい。 「幼女だから小さいのは当たり前だろう」 「チビ」 「フッ…ガキだな」 「チビ」 「…」 「チビ」 「ふぇ…そんなに言わなくても…」 今まで余裕を見せていた幼女だったが、3発目の『チビ』を繰り出した刹那、目に大量の涙を溜めて震えだした。
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