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「ごめんなさい、俺が悪かったから泣かないで」
大の男が深々と頭を下げて幼女に謝罪する。これを見た人は一体どう言う状況だと思うのだろうか。
「土下座しろ」
「このチビ…」
頭を上げるとさっきまでの泣き顔が消え、かなり憎たらしい顔になっていた。さっきのはうそ泣きか…この幼女侮れない。
「と言うか客人が来ているのにお茶も出さないのか」
「幼女は帰ってママのお乳でも飲むんだな」
「お乳より緑茶の方が好きだ」
緑茶…だと…?この幼女大人だ…まずい、このままだと俺の方が子供じゃないか。
いや、大人ぶっているだけだ。こいつは子供、ジュースの方が好きだろう…いや、好きなはずだ。慌てる事は何もない。
「ここにはジュースしかない」
「ガキだな」
「あ、チクショウ」
ニートが幼女に完敗した瞬間だった。
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