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その時障子が開いて、近藤が入って来た。 「おお、総司居たのか。トシ、行ってくる。」 「…悪所か。」 悪所とは島原のことだ。 「近藤さん。うるせぇからコイツも連れてってくれ。」 土方は意地悪にニヤニヤしながら総司を指差した。 「えっ?土方さんいやですよ!静かにしますから!!」 「いいから行ってこいってんだ。近藤さんの護衛だ。」 こう言えば総司は行く。土方はそう思っている。 「っ…分かりました。行きますよ。」
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