始まり

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一歩一歩あるくごとに視線という視線が戻っていくようなそんな感覚を覚えた 本当に通るときちょっと前にいる人の顔を見るくらいの軽さで飛んでくる視線はまさに僕にも飛んできている しかし、僕はインビジブルという状態なのだとわかっているし、なおかつここでは少し人が多く、とても混んでいる 横断歩道を半分ほど歩いた 視界の先には青信号が点滅しだした 当然渡ろうと思っている人は歩くスピードが上がるし、まだ半分も行けてない人は走る 何人かはぶつかったが、やはりこちら側の声が聞こえていない と、また前から走ってくる人が視界の端にみえた 避けようにも体勢が崩れており、避ける余裕がない 来るべき衝撃に備え身構える ドン!! 和舞「す、すみません・・・・・」 消え入るような声だったが、一応謝る どうせ聞こえないというのに
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