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あの後、全てを僕に見せつけるかのように通り行く人は僕を一切見ない
僕は何も不注意などしていないのだが、何もない空間にただ真っ直ぐ進んでいるだけの人は僕という存在に気付かずにぶつかってしまう
その度に謝るのだが、聞こえることは一度もなかった
僕はとうとう今の全ての事実を受け止め生きることにした
僕の生活はそれからというもの荒れていくばかりだった
お金はためれないので誰かの財布から盗り、家はうちでは僕という存在が居ないため寝るところもない
その為、寝るときはいつも何処か布団があるところ
食べるものが買えないから盗む
することがないからゲームを奪う
欲求の余り女性を襲う
余りにもおおっぴらでは出来ないことを僕はやりつくした
しかし何事にも終わりが来るものだ
僕がインビジブルになって三ヶ月がたったある日のことだった・・・
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