2人が本棚に入れています
本棚に追加
みさきは無視して行こうとしたが、
何かに引き寄せられるかのように
屋台の中へ足を運んだ。
目線の先には、
女の人を装った能面があり、
何か魅力的だった。
おじいさんが言った。
「お嬢ちゃん
それはねぇ平安時代に、ある職人が
奥さんの為に作った能面さ
それを被ると自分の顔を自分の好きな顔に
変えることが出来るんだよぉ」
みさきは、
(そんな下らない話あるわけないじゃん)
と、思いながらもおじいさんの推しも強く
値段も高くは無かったので、
魔除けにもなりそうだし仕方無いなぁ
と、その能面を購入する事にした。
「あっ
お嬢ちゃん、あと一つ」
おじいさんが、みさきを引き止めた。
「自分の元の顔を忘れないようにね…」
みさきは、お使いに向かった。
最初のコメントを投稿しよう!