顔が違う…

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みさきは無視して行こうとしたが、 何かに引き寄せられるかのように 屋台の中へ足を運んだ。 目線の先には、 女の人を装った能面があり、 何か魅力的だった。 おじいさんが言った。 「お嬢ちゃん それはねぇ平安時代に、ある職人が 奥さんの為に作った能面さ それを被ると自分の顔を自分の好きな顔に 変えることが出来るんだよぉ」 みさきは、 (そんな下らない話あるわけないじゃん) と、思いながらもおじいさんの推しも強く 値段も高くは無かったので、 魔除けにもなりそうだし仕方無いなぁ と、その能面を購入する事にした。 「あっ お嬢ちゃん、あと一つ」 おじいさんが、みさきを引き止めた。 「自分の元の顔を忘れないようにね…」 みさきは、お使いに向かった。
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