君へ

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本来なら、君の顔を見て伝えるべきなんだろうけど。 いや、やはり止めておくよ。 君が、笑いを噛み殺した なんとも形容しがたい表情で、私の顔を覗きこむさまが まざまざと想像できるからね。 うん。手紙で勘弁して欲しい。 だが元来、筆不精な私がしたためる手紙ゆえに 味気無く感じたとしても 許して欲しい。
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