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まず始めに、悪とは何かを考えてみよう。
司馬遼太郎先生は、小説「国盗り物語」において、斎藤道三という人物を通して悪についてこのように書いている。
「俺が悪党だと……………馬鹿なことを言うな。
悪とは、果たすべき仕事をせぬ奴のことを言うのだ。
畑を耕さぬ農民、
不味い飯を作る料理人、
こういう奴らが悪だ。
何より、俺が追放した国主という人物は国を守るという常人より大きな役目を持つ。
それなのに、国を守ろうという努力をしない国主、そんな奴は大悪人ではないか!!
そんな奴は、例え斬られようが、殺されようが文句は言えないはずだ!!
そんな悪人を国から追放して何が悪い。」
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