ファンタジーな世界に突き刺さる

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そして教師達曰わく魔力がないせいか気配が物凄く薄いとも言われている。 「わー、ワタルくん意外としっかり仕事してたんですねー」 「しっかりしてないと思ったからちょろまかしたと……教頭に突き出すしか……」 「わぁあああ!!ごめんなさい、ごめんなさい!!出来心だったんですー!!」 年下の俺に泣いて謝る美人教師。 これは参ったな…… 「仕方ないですね。初犯と言うことで今日は見逃しましょう」 「ワタルくん!ありがとー!大好き!」 「ただし、このワイン瓶は徴収させて頂きます」 思わず持ち上げてから叩き落としたくなるじゃないですか。 「あ、あのねワタルくん。先生はお仕事後のワインがとても楽しみにしてるの。それにワインって結構高かったりするんだよ。月に一本しか買えないしね。だから、それだけはやめて欲しいかなーって先生は思うんですけど……」 俺はワインが取られそうでとてもオロオロしているメリエさんに向かって飛び切りの笑顔で言った。 「これに懲りたら反省してくださいね」 「………」 さて、一仕事終えたことだし俺は夜の校内の見回りに行くとするか。
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