傷だらけの美少女現る?

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ここでこの世界の魔法について話したいと思う。 この世界の魔法は四大元素で有名な火、水、地、風が主流らしい。 この基本四属性以外にも氷、木、光、闇、雷など色々ある。 人は生まれつき使える属性は決まっているらしく多くて3つ。 魔力は種類毎に蓄えられ、属性を多く持つほど分散されてしまうらしく、属性が多いから有利って訳でもないようだ。 ちなみにメリエさんの属性は雷一つ そして魔力にはもう一つの役割として身体強化などがある。 基本的に総魔力が多いほど身体能力が高く、魔力を全身に纏わせることによって更なる強化もできるそうだ。 そして俺は魔力がないせいでかなり非力と言うことも分かった。 例えば、メリエさんが片手で60キログラムの物を持てるのに対して、俺は25キログラムが限界だ。 この戦闘能力のなさがここに用務員として置いておくことに繋がったかもしれない。 「じゃあメリエさん、夜の校内の見回りに行きます」 「いってらっしゃーい」 メリエさんはどうやら俺の部屋で待っているつもりのようだ。 「メリエさんは自分の部屋へ帰りましょうか」 しかし俺はメリエさんを部屋の外へ追い出す。 密かにあなたが俺の部屋の棚の中に仕舞ってあるあのワインを狙っているのを知らないとでも思ったのか! メリエさんは若干残念そうな顔をして、トボトボと暗い廊下を通って帰って行った。 俺のもう一つの仕事、夜の見回り。 侵入者発見のセキュリティーがあるので見回りと言うよりは戸締まり確認の意味合いが強い。 俺はランプとマスターキーを持って各部屋の見回りに行く。
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