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とりあえず紅茶を淹れてみたが何を話せばいい?
あんな所にボロボロでいたんだから十中八九イジメで間違い無い。
「……」
「先生に言ってみたらどうだ?」
「……」
「もしかしたら何か解決の糸口になるかもしれないぞ?」
「……無理だよ」
やっと口を開いたか。
て、言うか声も高くて女の子っぽいのかよ!
……本当に男だよな?
むぎゅ
「良かった。ちゃんと付いてるな。一瞬不安になっちまった」
「すごい失礼だよね!?」
神様って奴は本当に酷い。
どうしてこんな可愛い子に二つの山じゃなくてボールと塔を建設したのだろうか?
「逆に聞こう。お前は今まで女と間違われたことしかないだろ」
「質問じゃなくて断定になってるよ……あといい加減僕の息子から手を離してよ」
さて、空気が和んだところで……
「で、どうしてあんなことになってたんだ?」
「……言っても何も解決しないよ」
「とりあえず言って見ろ。誰かに話すだけで意外とスッキリするかもしれないぞ」
「うん……だいたい2週間前くらいだったかな。ある日告白されたんだ」
間違い無く告白してきた相手は男子生徒だな。
「僕はもちろん断ったよ。そしたらそいつ無理やり僕の服を破って……パンツ脱がされて」
「……」
「俺様を騙したなー!って意味不明なこと叫んでそれからそいつとそいつの取り巻きにイジメられるようになったんだ……」
ゴメン、ちょっぴりその告白した奴に同情しちゃったわ。
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