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まぁ、そいつの行動的に最低なことをしようとしていたのは明白だし、さらに八つ当たりと来たら救いようがないな。
「よし、分かった。ところで君の名前は何?」
「僕?僕の名前はロイドだよ」
「俺の名前は航だ。よろしく」
「メリエさん、どう?」
「うぃー……厳しいですねー」
まず調査して分かったのはロイドをイジメてる奴の筆頭はかなり地位の高い貴族だと言うこと。
そしてかなりの額をこの学園に寄付していることも分かった。
つまり簡単にこの事実がもみ消されてしまうかもしれないということだ。
「ごめんなさい。力に成れそうにないです」
教師達はこの件については見てみぬフリしかできない。
「いや、調べてくれただけでもありがたいですよ」
解決するのは俺にも相当なリスクを負うことになる。
「メリエさん、もう一つ質問いいですか?」
「いいですよー」
「じゃあ貴族の成り立ちについて教えてください」
「大丈夫か?」
俺はいつもより早く見回りをしてロイドを見付ける。
昨日と同じように俺の部屋に運び手当てした。
「やっぱりイジメを止めるのは無理だよね」
「確かに相当難しいな」
「………あのさ、友達になってくれないかな?今日、ついに話し掛けてくれる人がいなくなっちゃって……」
「昨日よろしくって言っただろ。俺なりの友達になろうぜってことだ」
「……ありがとう」
4日……
4日以内にどうにかしてみせる。
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