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せめて神が何処にいるのかが分かればそこから方法を逆算出来ると思うのだが……
「でも、例え方法が見付かっても世界の狭間に生身では行けないと思うの」
「……って神がいる場所分かるのかい!」
「え?だって当たり前……なのぉ……」
精霊界が非常にゆったりとした時間が流れていたのと、精霊自身の寿命が数千年単位なのでまだ常識として残っていると思ってたらしい。
「世界の狭間か……入るのは簡単だけど神をどう探すかが問題だな」
「何言ってるの?世界の狭間ってまだ誰も見たことがないのに行けるわけないの。そもそも世界の外に行くには物凄い面倒な取り引きがあるって聞いたの。それこそ世界の意志である創造主様に頼み込むしかないの」
「……一応言って置くが橋の架かってるあの空間が世界の狭間だぞ?」
「そうなの!?」
おそらくこの世界の創造神は地球にいる神様と俺を引き渡す取り引きやらをしていたに違いないので、あの空間に侵入するのは問題無い筈だ。
しかしあの空間は恐ろしく広大で、探すだけでも年単位の時間が必要になるだろう。
「ワタル、アーサルが呼んでるわよ」
「分かった。リン、今すぐ行く」
最後の一体!
おれは天使に対して崩呪を使い破壊する。
あれから何回もこいつらと交戦してるけど、今日は武器だけでなく魔法すら使える奴まで現れた。
「無事?」
「問題ないよ。水鏡の姫」
おれら高ランクギルド員は正体を隠すためにお互い二つ名で呼び合う。
「流石は虹の貴公子、格が違う」
「いや、おれはまだまだだよ」
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