ファンタジーな世界に突き刺さる

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「……となるとお前は何かしらの転移魔法に巻き込まれたと?」 「はい!」 普通に魔法って単語出ちゃってるし、ここはもしかしなくても魔法が使える世界? と、言うことは魔力が覚醒しちゃったりなんなりして最強になったり、フラグ乱立でハーレムウハウハ天国になったりするのか!? フッ……すまんな悪友。 俺、超青春してくるわ。 「で、お前の居たところの国の名前は?」 「日本です」 「日本?聞いたことない国だな」  ですよねー 「このパンゲア大陸と交流のない大陸の国か?と、なると身寄りがなくなるな」 来たぞ! この流れは間違い無く編入フラグ! 「とりあえず魔力測定と軽い試験をやってもらう。それからどうするか考える」 俺は先生に連れて行かれて空き教室へ向かった。 それで最初に手渡されたのはピンポン球くらいの大きさの水晶玉のような物だった。 「魔力を流してみろ」 と、言われても魔力の扱い方がわからん。 「魔力の流し方が分かりません」 「なら今まで魔法はどうやって使っていた?」 「いえ、その、俺の国では魔法って話に聞くくらいの物で、実際見たこともやったこともないんです」 嘘は一応一つも言っていない。 「困ったな。仕方ない……俺がお前に魔力を流す。それを感じとってお前の魔力を探し出せ」 「分かりました」 本当は美人女教師に優しく手解きをされたいが贅沢は言ってラれないようだ。 先生は俺の肩に手を置き魔力を流し始める。 この肩から流れ込む温かい感じが……!
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