機械めいた夕べには。

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「先輩!リミットは延長可能って!…一体どのように?」 「そこで登場するのが『Mr.レフトハンド』という訳か…。」 『Mr.レフトハンド』に目を落とす。 緑色の、蛍光色の数列が刻々と終着へ向かう。 どこかにリミットを延長できるような仕掛けがある筈なんだが。 「ああ、これか。」 カチカチカチ。調節ネジを発見した次第にリミットの延長を図る。 キュルルルルル。 変な音を立てながらリミッターに浮かぶ数列が急激に変化する。 変なこと尽くしだな。 僕はそう思い、下唇を噛んだ。
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