機械めいた夕べには。

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『Mr.レフトハンド』を香月の前に掲げる。 僕達二人に関係すると知った途端、不安は顔を覗かせなくなった。 僕の左手首に巻きついた『Mr.レフトハンド』を見た香月の感想が「おぉ…ジーザス…」だったことには僕も驚きを隠せない。 「これ、どう思う?」 「どう、と問われましても。かなり不思議です。あ!カウントダウンしてますね。一体なんの…?」 「朝目覚めたら装着していてね。残り時間からして2日後ということになるか。」 ははは。と僕は乾いた笑い。 香月と云えば、深刻そうな顔をしている。 「2日か。」
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