第4章

2/5
前へ
/28ページ
次へ
すると、門が開き、門番らしき人が出てきた。 「なんだ!貴様らは!こんな忙しいときに。」 やけに殺気立っているので、どうしたのかと聞くと、 「何?知らないのか?悪魔が出たんだよ!あの薄汚い悪魔が!」 2人はどきっとした。こんなに悪魔というものはさけずまれているものか、と。 「そ、それで、どうしたんですか?」 「何?まだわからないのか。悪魔に村を壊されてるんだよ。」 その人の後ろを見ると、見せるでも見た、うねうねしたモンスターがいた。 「見ただろ!最近は毎日来るんだよ!今日はもう3回目だ!前はこんなんじゃなかったのに…」 2人は、自分たちが覚醒したせいで悪魔が発生しているのかと思った。 「おっ、おまえら剣持ってるじゃねーか。ちょっと、やっつけてくれよ!」 「え?」 グルナは戸惑った。ミセルでの出来事みたいに、悪魔だとわかって追い出されないかと思ったのだ。すると、カルブが、 「わかりました。ただし、条件があります。俺たちが倒している間は、危険なので家の中に待機しておいてください。できれば、カーテンも閉めてくれるといいのですが。」 と言った。門番らしき人はそれを承諾し、手招きすると、村の中に入っていった。  村の中は、村のいうのになんだか町みたいに雰囲気だった。そこにも、やはりミセルのように気持ち悪いモンスターが村を荒らしていた。しかも、1匹だけではなく2匹もいた。 「うぇ…やっぱり気持ち悪い…。」 グルナは気持ち悪くなったのか、その場にしゃがみ込んでしまった。 「ちょっと、グルナ!絶対倒すってさっきの人に約束したんだから、頑張ろうぜ!」 「うん…」 カルブは、周りを見回して誰も見ていないことを確認すると、赤い炎を剣にまとわし、モンスターに突っ込んでいった。すると、ミセルでも起こったように、カルブの目が黄色から赤色に変わった。 「ちょっ…ちょっと待ってよ!」 グルナは急いで、悪魔化すると、モンスターに向かっていった。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加