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すると、門が開き、門番らしき人が出てきた。
「なんだ!貴様らは!こんな忙しいときに。」
やけに殺気立っているので、どうしたのかと聞くと、
「何?知らないのか?悪魔が出たんだよ!あの薄汚い悪魔が!」
2人はどきっとした。こんなに悪魔というものはさけずまれているものか、と。
「そ、それで、どうしたんですか?」
「何?まだわからないのか。悪魔に村を壊されてるんだよ。」
その人の後ろを見ると、見せるでも見た、うねうねしたモンスターがいた。
「見ただろ!最近は毎日来るんだよ!今日はもう3回目だ!前はこんなんじゃなかったのに…」
2人は、自分たちが覚醒したせいで悪魔が発生しているのかと思った。
「おっ、おまえら剣持ってるじゃねーか。ちょっと、やっつけてくれよ!」
「え?」
グルナは戸惑った。ミセルでの出来事みたいに、悪魔だとわかって追い出されないかと思ったのだ。すると、カルブが、
「わかりました。ただし、条件があります。俺たちが倒している間は、危険なので家の中に待機しておいてください。できれば、カーテンも閉めてくれるといいのですが。」
と言った。門番らしき人はそれを承諾し、手招きすると、村の中に入っていった。
村の中は、村のいうのになんだか町みたいに雰囲気だった。そこにも、やはりミセルのように気持ち悪いモンスターが村を荒らしていた。しかも、1匹だけではなく2匹もいた。
「うぇ…やっぱり気持ち悪い…。」
グルナは気持ち悪くなったのか、その場にしゃがみ込んでしまった。
「ちょっと、グルナ!絶対倒すってさっきの人に約束したんだから、頑張ろうぜ!」
「うん…」
カルブは、周りを見回して誰も見ていないことを確認すると、赤い炎を剣にまとわし、モンスターに突っ込んでいった。すると、ミセルでも起こったように、カルブの目が黄色から赤色に変わった。
「ちょっ…ちょっと待ってよ!」
グルナは急いで、悪魔化すると、モンスターに向かっていった。
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