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第1章
この村では、15歳の誕生日に村の地下にあるダンジョンに入って、何か証拠になるものをとって出てくるという掟がある。中には、それの最中に命を落とす人もいるという。
「はぁ~。明日が15歳の誕生日。やっぱり入らなければいけないのかなぁ。」
この町に住んでいるグルナと、カルブは明日で15歳。掟どおりにダンジョンに入らなければならない。
「俺は楽しみだけどな。魔術も上達してるし。」
「いいよねーカルブは火属性で。私なんか、闇属性だし。」
この世界には魔術というものか存在しており、1人1人には『魔術』というものが存在する。ちなみに、グルナは闇属性で、カルブは火属性。闇属性というのは、人間にしてはちょっと珍しい。
「闇って嫌だよ、悪魔みたいだし。」
「いや、俺に言われてもな…属性って生まれつき持ってるものだから、変えられないし。」
「え?そうなの?最悪ー…。」
2人で話をしていると、いきなりドアが開いた。2人の師匠のメーラだ。メーラは属性はカルブと同じ火で、女性だが少し男っぽいところがある。
「ホラ!そろそろ特訓の時間だぞ!明日は、ダンジョンに入らないといけないから今日は念入りにするぞ!」
グルナとカルブは、10歳の時からメーラに特訓を受けている。もちろん、明日のためだ。これも掟のうち。
「「はーい。」」
2人は外へ出た。
メーラの特訓というのはかなり厳しい。カルブは剣の素質があるらしく、すぐに扱いを覚えたが、グルナはなかなか覚えることができず、結局剣に闇のオーラを漂わせ切りつける。ということしかできなかった。
そして、次の日―――
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