第3章

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すると、腕に付けた腕輪が光りだした。そのうち、カルブは真っ赤な炎を纏い、グルナは真っ黒な炎を纏った。 「「なんだ!あれは!」」 人々はモンスターなどには目もくれず、2人の炎を不思議そうに眺めた。すると、2人の後ろから、人間としてはありえないもの。何やら尻尾らしきものが見えた。  それと同時に2人の属性、火と闇の魔法の威力が弱まった。しかし、2人の頭には教わったことのない魔法が浮かんでいた。すると、 『ウィング!』 村の人が聞いたこともないような魔法をグルナが叫んだ。すると、グルナが空を飛んだ。 『レイン!』 カルブが唱えると、突然雨が降ってきた。 「グルナ!今だ!」 「オーケー!」 グルナは大きい声で叫んだ。 『ライドサンダー!』 モンスターに命中!丸コゲになってしまった。 「「やったー!」」 2人が村の人に駆け寄ると、人々は後ずさりした。 「どうしたの?」 「お、おまえら…その目…」 「「?」」 2人が近くにあった池にのぞきこむと、そこにいたのは、黄色だった目が真っ赤になっているグルナと水色だった目が同様に真っ赤になっているカルブだった。 「な…何だ…これ…」 カルブは自分の見た光景が信じられなかった。
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