第二幕

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朝5時から悠は行動開始して居た。 四階から家賃回収にまず001号室のチャイムを「ぴんぽ~ん♪」と鳴らして次に発した言葉は… 「丹羽さぁん♪早く開けないと淳さんに集金係お願いしちゃいますよぉ♪」 「ひぃぃ!!!!すみません!!! 」 バタバタと音をたてながらドアを開けた小柄な女の子、丹羽星(にわせい)はオドオドしながら扉から顔を出す、 彼女は入居一号なのだが極度の怖がり頭の片隅には常に最悪なシチュエーションがあるらしい 入居理由は管理者が優しそうだから。 「丹羽さん♪料金を♪」 悠はニコニコしながら手を出して 「朝早すぎますよ」 黒髪をピョンピョン跳ねさせているので慌てて布団から出てきたのであろう 「嫌な事は最初に片付けるです♪」 「はぁ…すすすみません」 「他のご近所さんとも仲良くして下さいです♪次行きますよぉ♪」 次は596号室のリチャード 「リチャードさぁん♪good morning♪」 「早起きは三文の得と言うコトワザを知りましたガ…アカジダネ!!!」 眠そうなリチャードが封筒を差し出し中身を確認すると 「ありゃりゃ?リチャードさん!!これはアメリカドルですよぉ!!!日本円でお願いしますです!!!」 「ルーマニアジョーク♪ルーマニアジョーク♪♪」 「誰に吹き込まれたのですかぁ!!?……リチャードさん笑い転げないで下さい!!!下らないです!」 「…ソンナ……武士道トハ難しい…」 「武士道とは関係ない話です!!!」 がっかりするリチャードを尻目に次の部屋123号室高木ウメさんの部屋へチャイムを鳴らすと部屋の中から 「はて?何の警報かの?」 「高木さぁん!!!警報じゃなくて私ですよぉ!!!集金です!!!!!」 中から現れたウメはもう起きて居たようでしっかりして居た 「朝早くからご苦労様」 「ありがとうです♪火の元に気をつけて下さいです♪」 「わかってる!!」 高木ウメ もう65歳を過ぎたが、ピンピンとしているおばあさん、忘れっぽくなっていて良く焦げ臭い臭いが部屋からする 入居理由は爺さんの屁が臭くて愛想が尽きたらしいです 「お爺さんとは連絡してますかぁ?」 「あぁ昨日も婆さんや!!ワシは婆さん無しじゃ無理じゃ!!!…と泣きながら電話が来たの…私の屁の臭いをどうにかしろと言ってやった。…フェッフェフェー」 「オナラで100年の恋も冷めるのですねぇ~」 「管理者さんもわかる時が来る…悪い男に騙されぬようにな…」
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