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裕也と別れ一人になった俺は、夕飯の買い物をするためにいつも行っているスーパーに入った。
(確か人参とじゃがいもが安かったはず…)
今朝何となく見たチラシを思い出しながら、何を作るかを考える。
「ママー、カレー食べーたい」
「はいはい、カレーにしましょうね」
すると、後ろから親子の会話が聞こえた。
(俺も、カレーにするか)
こういう会話を聞いてしまうと、どうしても食べたくなってしまうのはしょうがないのだろう。
だって、人間だもの!!
とか、自分に言い訳しながらも買い物カゴに食材を入れていく。
気づいたら、あきらかに一人では食べきれなさそうな量をカゴに入れていた。
まぁ、安いしカレーなら多少余ってもいいだろう。
ついでに、ポテトチップスと炭酸飲料もカゴに入れてレジに行き、会計をすませる。
いつも持ち歩いているマイバックに食材等を入れ換え外に出ると、目の前にある本屋から見知った顔を見つけた。
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