人生2度目の嫉妬と独占欲

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(今、どこ?) (…家。布団にくるまってる) 家なら安心だな。 だけど だからといって 今回の問題は解決じゃなかった。 (お前、バイトしてるだろ) (え、あ、) (誤魔化しても無駄。) (はい…バイトしてます…) 観念したのか 海は小さな声で言った。 (何で) (え…?) (何でバイトしたの) 今日こそは 何が何でも聞き出す。 そんな 危険な ヤツがいるのに なんでバイトをしてたのか。 俺が 納得する理由を 海には話してもらう。 だけど 海は 黙りを決めていた。 それでも 俺は 海が話すのを ジッと静かに待っていた。 (…旅行費用貯めてたの) (旅行費用?) (岳に会いに行く為の費用。) (は?) 海《岳、夏休みに、こっちに戻って来るって言ってたけど待てないの!1日でも早く岳に会いに行きたくてバイト始めたの!》 海が バイトしてた理由。 それは 俺に 会いに来る為だった。 海《岳は、あたしに会えなくても、全然平気かもしれない。だけど、あたしは、岳に毎日会いたくて会いたくて仕方ないの!》 (俺、そんな事言った?) (え?) (会えなくて平気なんて一言も言った覚えないんだけど。) 俺だって 海に会いたくなる。 海の声を聞くたびに 会いたくなって触れたくなって。 だけど そんな事 恥ずかしくて言えるわけない。 だから 俺は今まで あえて平然を装っていた。 海に 会いたい気持ちを 俺は必死に抑えていたんだ――。 .
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