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岳
海
家なら安心だな。
だけど
だからといって
今回の問題は解決じゃなかった。
岳
海
岳
海
観念したのか
海は小さな声で言った。
岳
海
岳
今日こそは
何が何でも聞き出す。
そんな
危険な
ヤツがいるのに
なんでバイトをしてたのか。
俺が
納得する理由を
海には話してもらう。
だけど
海は
黙りを決めていた。
それでも
俺は
海が話すのを
ジッと静かに待っていた。
海
岳
海
岳
海《岳、夏休みに、こっちに戻って来るって言ってたけど待てないの!1日でも早く岳に会いに行きたくてバイト始めたの!》
海が
バイトしてた理由。
それは
俺に
会いに来る為だった。
海《岳は、あたしに会えなくても、全然平気かもしれない。だけど、あたしは、岳に毎日会いたくて会いたくて仕方ないの!》
岳
海
岳
俺だって
海に会いたくなる。
海の声を聞くたびに
会いたくなって触れたくなって。
だけど
そんな事
恥ずかしくて言えるわけない。
だから
俺は今まで
あえて平然を装っていた。
海に
会いたい気持ちを
俺は必死に抑えていたんだ――。
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