カラフルな４人の恋模様

夏休みまでのカウントダウン

海『うーん。』

今日は
久々にバイトが休み。

だから

あたしは
あるモノを買いにお店にやってきた。

海『赤、黒、白。』

ジーッと
手に取って見るけれど
どれがいいのかサッパリわからない。

岳は
何色が好みなのかな。

ﾌﾞｰﾌﾞｰﾌﾞ。

海『あ、ナイスタイミング！！』

調度いい
タイミングで岳からの着信。

海(ねぇねぇ、赤、黒、白どれがいい？)

岳(は？)

電話に出て
開口一番に聞いた。

すると

話しの
意図がわからずに
ポカーンとしてる岳が浮かんだ。

海(いいから、今の３色の中で何色が好み？さーさー、勿体ぶらないで答えてよ。)

岳(黒？)

海(わかった、黒ね。)

あたしは
黒のあるモノを
手に取りレジへ向かう。

岳(７月は今のところ一応、２５、２６が休みだった。ま、予定は未定だけど。)

海(そっか、わかった。じゃ、２５日に会いに行くね。)

２５日。

あたしは
スケジュール帳の

２５日に
ペンでハートの印を書いた。

「ありがとうございましたー。」

買い物を終えて
街中をあてもなくブラブラ歩く。

海(ねぇ、岳。)

岳(んー？)

海(もうすぐ…会えるんだね。)

電話の
向こうから
体育館の床を靴で
擦る独特の音が耳に響いた。

懐かしい音。

高校の時は
毎日その音を聞いてたな。

岳(当日に、お前ドジって来られなくなったりして(笑))

海(不吉なこと言わないで！！)

大丈夫。

２５日は

例え台風や嵐が
来ようとも会いに行くんだから。

岳(精々、何事も無い事を祈ってるよ)

海(そうして下さい。)

．