夏休みまでのカウントダウン

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次の日。 海『ありがとうございましたー』 大学の 授業が午前中で終わり 午後からバイトをしていた。 ホントは 目標金額も達成して 当初の目的は終わっていた。 だけど 仕事をする楽しさ。 それに バイト先の メンバーとも仲良くなって これからもバイトを続ける事にした。 まあ 岳には色々と バイトを続けるに あたって小言を言われたけど。 『海ちゃん、3番テーブルお願い!』 海『はーい。』 3番 テーブルの 片付けをしていた。 すると お客様が帰り際 あたしのエプロンの ポケットに何かを入れた。 海『な、何…?』 裏に行き ポケットを確認すれば 紙には 電話番号とアドレス そして 何やら気持ち悪い 愛の言葉が書いてあった。 海『うぇっ…』 宏『あー、俺の海ちゃんを狙ってる、バカで不届き者の身の程知らずがいるんだ。』 あたしの肩に 腕をまわす休憩中の橘さん。 海『蹴りますよ』 宏『じ、冗談だから…』 ニコッと 笑顔で言えば 橘さんは ひきつり笑顔で あたしから素早く離れた。 宏『で、いつ会いに行くの?』 パクッと 賄いの サンドイッチを 食べながら橘さんは聞いてきた。 海『邪魔されたくないから言わなーい』 あたしは 橘さんの隣に座り 買ってきた 冷たいレモンティーを飲んだ。 口の中に 甘酸っぱさが広がる。 まるで あたしと 岳との関係のように―――。 宏『ねぇ、いつ?』 海『しつこいですよ、橘さん。』 .
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