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ーーーーー…
暖かい。
まるで自分の家に戻ったみたい。
久々の柔らかい、この感触は…
「おはよ」
ゆっくり目を開けると、
そこには知らない男の人がいた。
私はふかふかのベッドに寝ている。
今、自分がどこにいるのか
どんな状況なのかが分からない。
まだ寝ぼけた頭が、思考を妨げる。
朝起きて、泣いて、うさぎに会って、兵隊さんに会っ…!?
「兵隊さんっ!?」
「うん」
年上だと思われるが、決しておじさんなどではなく
若くて顔立ちが素晴らしく整っている青年。
きっと、女子から女性まで
彼に見惚れるであろう。
いかん、いかん。
相手は敵。
いくらイケメンでも、平気で人を殺すイキモノ。
みとれてなんか…
「ねぇ、なに百面相してるの?」
その青年は、フっと表情を崩した。
やばい。
かっこいいです。
みとれています。
私が普通の女の子になっている。
純粋に恋をする、乙女に。
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