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そんなサウスニール国だが、年に一度全国各地から冒険者が集まり活気付くことがある。
秋に行われる武術大会開催のときである。
この大会はもう一つの剣術大会と一年ごとに交互で行われ、各地の力自慢の男たちや武術家が競って優勝を争う、大人気の大会であった。
もちろん国に仕える者などの出場制限はあるが出場人数は年々増え、今では予選だけでも数日間の時間を費やす。
決勝大会、観客の間では誰が優勝するかを予想する賭博も行われ、大いに盛り上がりをみせるのである。
大会は男女の部に分かれておらず、男と女も同じ舞台でぶつかり合う。
少し女性には不利かと思われがちだが、男女平等がこの国の方針であり、強い者なら女性であっても騎士団の隊長に任命することもあるからである。
尤も今この国は女王陛下が治めているので、当たり前のことかもしれない。
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