第二章

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ー10分後 「「はぁ…はぁ…/ミュウ…ミュー…」」 「…ぷっ……あはははっ!」 急に笑い出したユフィアを、その生き物は不思議そうにみている。 「…はぁ…こんなに笑ったのは久しぶりかも…」 ユフィアは生き物の頭を撫でながら、 「ありがとう、とっても楽しかったわ。でも、そろそろ帰らないと、仲間が心配するよ。…さぁ、お帰り。」 そう言って、ユフィアは背を向ける。 「ミュウ」 ーすりすり ユフィアの足に頭を擦りつけている。 「…帰らなくていいの?」 「ミュー」 「…私と一緒にいたいの?」 「ミュウ!」 ユフィアはしゃがみ、両手を広げて、 「ふふ、おいで」 ータタッ ギュー 「一緒にいるからには、名前がないと…何がいい?」 「ミュウ?」 ユフィアは生き物をじっと見つめ… 「…フィオーネ、キミの名前は『フィオーネ』だよ!」 「ミュー!!」
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