第二章

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ーバシャーンッ!!! 少年が放った風を纏ったナイフは、〈巨大な水の壁〉によって地面に落とされた。 「…水…それに、その杖……お前、エクリプショナーか!!」 ーユフィアの手には、身の丈ほどの杖が握られており、杖の先についている青い石は、光を放っている。 「ここを襲った理由を、話し合いでは答えてくれないのなら、力ずくでも話してもらいます!」 ユフィアは杖を一振りして、自分の周りにいくつかの〈水の玉〉を作りだした。 そして杖を少年に向けて振った。 「水球-シャボン・アクア-!!」 「っ!!!」 水の玉は勢いよく少年に向かって進み、少年は両手の指にナイフを挟んで、水の玉に向けて放つ。 「風斬-ウィン・スカッター-!!」 風を纏ったナイフは水の玉を切り裂いていくが、いくつかの玉は少年に向かう。 「うわぁ!!!」 ーバシャーン!!! 少年は地に倒れる。
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