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迫りくるナイフにユフィアは目を瞑る。
ーだめっ、間に合わない…!!
ーキンッ!!
ユフィアが目を開けると、軍服を纏った一人の男が立っていた。
どうやら男が、手に持っているサーベルで少年のナイフを弾いたらしい。
男は顔だけをユフィアの方に振り返る。
ユフィアはおもわず息を飲んだ。
ー…紅い瞳…
男の黒髪から覗く瞳は紅かった。
「…綺麗な紅……」
男は目を見開く。
「くそっ、風斬-ウィン・スカッター-!!」
少年が再び風を纏わせたナイフを放つ。
男は少年の方へ振り返り、
「ガイ。」
「りょーかい!」
男に、ガイと呼ばれた男が横から現れ、腰のホルスターから銃を2丁取り出し、少年に向けて撃った。
その弾は〈雷を纏った弾〉だった。
ー銃弾に雷…!雷のエクリプショナー!
弾は少年のナイフを弾き飛ばし、少年の腕を掠る。
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