第二章

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迫りくるナイフにユフィアは目を瞑る。 ーだめっ、間に合わない…!! ーキンッ!! ユフィアが目を開けると、軍服を纏った一人の男が立っていた。 どうやら男が、手に持っているサーベルで少年のナイフを弾いたらしい。 男は顔だけをユフィアの方に振り返る。 ユフィアはおもわず息を飲んだ。 ー…紅い瞳… 男の黒髪から覗く瞳は紅かった。 「…綺麗な紅……」 男は目を見開く。 「くそっ、風斬-ウィン・スカッター-!!」 少年が再び風を纏わせたナイフを放つ。 男は少年の方へ振り返り、 「ガイ。」 「りょーかい!」 男に、ガイと呼ばれた男が横から現れ、腰のホルスターから銃を2丁取り出し、少年に向けて撃った。 その弾は〈雷を纏った弾〉だった。 ー銃弾に雷…!雷のエクリプショナー! 弾は少年のナイフを弾き飛ばし、少年の腕を掠る。
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