第二章

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「君、大丈夫だった?」 ガイと呼ばれた男が、ユフィアにそう話しかける。 「あ、はい。助けていただいて、ありがとうございました。」 ユフィアはそう言って頭を下げる。 「いやいや、気にしないで。…ところで、その杖…君、特殊科の生徒?」 「あ、はい。士官学校特殊科在籍、643期生のユフィア=クリフォードです。」 ユフィアは敬礼しながら名を名乗る。 「俺は、アストラル王国陸軍・アウローラのガイ=ラッセル。階級は中佐ね。」 ガイの言葉を聞いて、ある部分がユフィアの頭に引っかかる。 ー…アウローラ…? ー「エクリプショナーの中でも優れた者しか入ることができず、エクリプションが関係する場合にのみ動く。いわば、エクリプション専門部隊…」 「そしてこっちが、俺たちアウローラのボス、」 男はユフィアの顔を見て、 「クラヴィス=オルブライトだ。」 ー「その名は、『アウローラ』」
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