第三章

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「でも!ユフィアは寮で暮らすのでしょう!そしたら、部署は違っても、寮では一緒にいられるわね!」 ヘレナは陸軍へ、ユフィアは陸軍特殊部隊へと、配属が決まっていた。しかし、二人とも陸軍なので、寮は同じなのである。 「ユフィア君。」 「ランス先生!」 ユフィアの担任であるランスが、ユフィアとヘレナのもとへ近づいてくる。 「先程の壇上でのスピーチ、見事でした。」 「ありがとうございます。これも先生のおかげです。先生、4年間お世話になりました。」 ユフィアはお世話になったランスに、感謝の言葉を述べる。 「いえいえ、私の方こそ、君のような優秀な生徒を持つことができたことを、誇りに思いますよ。」 そう言ってランスは、ふと思い出したように、 「そうそう、ユフィア君。理事長が君のことを呼んでいたよ。直ぐに理事長室に行くといい。」 「え、理事長が…?」 ユフィアは自分が理事長に呼ばれたことを不思議に思う。 ヘレナはユフィアに近づき、 「理事長もユフィアのスピーチが素晴らしかったって思ってくれてるのかも!ユフィア、早く行っておいでよ!」 ヘレナに背中を押され、 「う、うん。行ってくる。…先生、失礼します。」 ユフィアは理事長室へと向かった。
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