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「ベルゲン理事長、私のような士官学校を卒業したばかりの者を、いったい誰が…」
ーコンコン
理事長室の扉を誰かがノックした。
「おや、来たようだね。…入りたまえ。」
「失礼します。」
扉を開けて入ってきたのは、この前の襲撃事件の時に、ユフィアを助けてくれた二人だった。
「あなた方は、この前の…!」
「やっほー、ユフィアちゃん。」
ガイは笑いながら、ユフィアに近づく。後ろから、クラヴィスも続く。
「なんで……、私を引き抜こうとしてるのって、ガイ中佐方なんですか!?」
「そうだよー!ねえ、クラヴィス!」
ガイの言葉に、ユフィアはクラヴィスの顔を見る。クラヴィスはユフィアを見ながら、
「襲撃事件の際のお前を見て、高い戦闘能力があると思った。成績も優秀ということで、異例ではあるが、我々の部隊に引き抜かせてほしいと、ベルゲン理事長に願い出たのだ。」
ユフィアは驚いて言葉がでなかった。
ベルゲンの机の前にユフィアが立ち、その側にクラヴィスとガイが立つ。
「本日付で、ユフィア=クリフォード643期生を、クラヴィス=オルブライト准将、ガイ=ラッセル中佐両名の推薦の元、アストラル王国士官学校理事長、エトムント=ベルゲンの名において、
エクリプション特殊部隊・アウローラへ配属とする!!」
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