第一章

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「ユーフィアッ」 ーガバッ!! 「うっ!!」 ユフィアは背後を振り返り、 「へ~レ~ナ~?」 ユフィアに後ろから飛びついた少女の名は、ヘレナ=ハスコット。 普通科に在籍する、ユフィアと同じ士官候補生である。 「ユフィアの姿が見えたから走ってきちゃった!」 「だからって、飛びつく必要はないでしょう、まったく…」 ユフィアは呆れたように言う。 そんなユフィアに抱きついたまま、 「それよりユフィア聞いたよ!さっきの練習試合で、相手の子を一撃で倒しちゃったんだって?すごいじゃない!」 ヘレナはまるで自分のことのように喜びながら話す。 「しかもランス先生に褒められたんだって?さすが私のユフィア!」 「そんな、ただの練習試合で大げさだよ。」 その言葉を聞いて、ヘレナの頭をある考えがよぎる。 「…ユフィア、もしかして知らないの?」 「なにが?」 ユフィアは頭に疑問符を浮かべて、ヘレナを振り返る。 「…ユフィアの練習試合の相手、特殊科の風のエクリプショナー、だよ?」 「……え?」
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