ほんとは、本当は。

22/24
87人が本棚に入れています
本棚に追加
/177ページ
「…実咲子」 「なに?」 涙を拭いて陽菜はまっすぐあたしを見つめる。 「…あたし、応援してるから」 「…っ」 「あたしはいつだって実咲子の味方だよ」 …やばい、泣く。 そう思った時にはもう涙がこぼれていた。 なんだか恥ずかしくて、照れくさくて、ごまかすように陽菜に抱きついた。 「ありがとー…っ」 陽菜はあたしが泣き止むまずっと、そのままでいてくれた。
/177ページ

最初のコメントを投稿しよう!