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「…早川先輩、だよ、ね?」
「………うん」
頷くと、陽菜は下を向いて呟いた。
「ごめんね、」
「なんで陽菜が謝るの」
「だって…っ!!!!…親友なのに!!!!実咲子にはいっぱい助けてもらったのに!!!!あたし、あたし…全然力になれなくて…」
そう言ってうつむく陽菜。
…ごめんねを言うのは、あたしの方だよ、陽菜。
あたしの強がりが、こんなに陽菜に心配かけていたなんて。
「…あのね、陽菜」
口を開くと、下を向いていた陽菜が顔をあげた。
「本当に、いろいろあったの。いろいろありすぎて、本当に自分でもどうしていいか分からなかった」
「…うん」
「…ちゃんと話せなくてごめんね。長くなるけど、今からじゃ遅いかもだけど、聞いてくれる…?」
恐る恐る尋ねれば、陽菜は笑顔で頷いて。
「もちろん!」
そう言った。
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