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二人は本のページをのぞき込む。
一ページ一ページゆっくりと読み進めていく。
「このロミオとジュリエットの家って、私たちの村みたいだね。」
由里がぽつりとつぶやいた。
「僕たちは家同士じゃなくて村同士で仲悪いもんね。
ロミオとジュリエットより大変かも?」
輝樹があははと笑いながら答える。
由里も「そうだね」と答えながら次のページに手をかける。
そしてまた静かに読み始める。
少しづつ読み進めていき、後少しで読み終わりそうになった。
「後ちょっとだね・・・」
由里がそうつぶやく。そしてページに手をかけた時。
「由里ー!どこにいるのー!」
「輝樹ー!どこ行ったー!」
そんな声が別々の方向から聞こえてきた。
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