色の無い世界

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目が覚めたのは消毒液のつんとした匂いが広がる真っ白な部屋だった 「何やってんだろ…」 ゆっくりと体をあげる。どうやら脊髄は損傷してないらしい。ナースコールを押そうと利き腕を伸ばそうとするがピクリとも動かない 「あれ…?」 仕方なく、反対の手を伸ばし、ナースコールを押した すぐに看護士がきた 「目が覚めたんですね」 「はあ…」 「気分はどうですか」 「普通ですよ」 「そう、もうすぐ先生がくるから」 看護士が出ていく 僕はもう一度、ベッドに寝ころんだ。  
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