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光が消えると俺は上下の感覚もわからない白い空間にいた。
なんじゃこりゃぁぁぁ
と心の中で叫び続けると目の前に蛍の光のようなものが集まると人形になった。
「渉くんうるさいぞ」
いきなり俺にうるさいとか言ったやつはそこらへんに居そうな普通のじいさんだった。
「普通で悪かったのぅ」
え、俺が思ってることわかってるようなこと言ってるんですけどなにこれ
「わかるよ。ここはわしの空間だからの。わしは日本ではあまり信じられてないかもしれんが神様という存在じゃ。読心術など造作ない」
読心術?なぜ俺の名前を知っている?神だから?一瞬自分の中で疑問符が浮かんだが無理矢理納得した。
「まああなたが神様としましょう。なんで僕はここにいるんですか?」
「急に言葉遣いが変わったのぅ。まぁいい、渉くんはここに来る前のことを覚えておるか?」
「初対面の人には敬語を使うのはやはり礼儀かと思ったので。ここに来る前ですが幽体離脱をしていたので遊んだあと成層圏に行こうと空を飛んでいました。その途中羽が生えた幼児が現れてすごい光が発生したと思ったらここにいました」
「やはりの...」
「やはりとは?」
「まず結果から言っておくがきみはすでに死んだことになっておる」
すでに死んでいるという言葉に驚いたがなるべく冷静に質問することにした。
「それはどういうことですか?」
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