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その後、マモルが作った夜ご飯を食べさせてもらった。
美味しかった。
そこで私は自分から私が魔王である事を打ち明ける。
「……」
「……」
それからマモルはすっかり黙ってしまった。
「……マモル?ひゃあ!」
ずっと黙ってて心配になり、顔を覗き込むと、マモルが私の額に手を当てた。
びっくりして変な声出た。恥ずかしい。
「な、何をする!」
「雨にうたれて熱出たのかなって」
「熱などない!そんな事より、魔王なのだぞ?どうして平然としていられるのだ!?」
「いや、急に私魔王だって言われても信じられないから」
「ぬぬぬ……ならこれでどうだ!疲れるからあんまり使いたくないが……ていっ」
まったく信じないため、魔術で四角い箱を消してやった。
「ああああああ!!」
「ふふふ。どうだ!これで私が魔王だと痛い痛い痛い!」
魔術を見せてやったらマモルが私の頭をぐりぐりし始めた。
「僕のテレビ返せーーー!!」
「ふええええ!わかった!返す、返すからやめてぇぇぇ!」
さっき消したテレビなる物を再び出すと許してくれた。
「うぅ……頭痛い」
「とりあえず魔王というのは信じるけど、それ使うの禁止」
魔術禁止されてしまった。
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