魔王さま、地球に降臨!

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「ふぅ、さっぱりした。ハル?」 「あ、マモル、この本の続きはどこだ?」 「漫画にハマっちゃったのか。それの続きはまだ売ってないんだ、しばらく待って」 「えー……」 ないのか、がっかりだな。 それにしても、これは漫画というのか。けっこう面白いな。 「ていうか、ハル地球の文字読めるんだ」 「うむ。言葉も問題なく通じるし、文字も読める」 そこらへんは私も謎だが、さっき漫画で見たご都合主義というやつなのだろうか。 その後、私はマモルと一緒にテレビを観ながらお菓子を食べている。 人間のお菓子美味しい。 「寝る前にそんなにお菓子食べると太るぞ」 「うっ……」 太るのは嫌だ。 服はドライヤーを使って乾いたのだが、こんな時間だから今日は泊まっていいとマモルが言ってくれた。 「そろそろ寝るかな」 「そうだな、マモル」 「じゃあ僕は床で寝るから。ハルはベッド自由に使っていいよ」 「何を言ってるんだ?一緒に寝るぞ」 「え」 なぜマモルはベッドじゃなくて床で寝るという発想ができるのかわからない。一緒に寝た方が楽なのに。 「おやすみマモル」 「う、うん」
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