魔王さま、地球に降臨!

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-翌日- 「んん……眩しい……」 いまいち太陽の光に慣れない。 起き上がるとマモルが隣からいなくなってて、いい匂いがする。 「あ、ハル起きた?はい、朝ご飯」 「おー」 マモルは料理が上手なんだよな。昨日の夜ご飯も凄く美味しかったから、朝ご飯も楽しみだ。 ……? なんだこれは? 「マモル、これは?」 「これは目玉焼きだよ」 「め!目玉!?」 人間はこんな残酷な物を食べているのか!?怖い! 「本当の目玉じゃなくて、割った卵を焼いたんだよ」 「そ、そうなのか……よかった」 とりあえず一口。 「お、美味しい!」 「よかった、口に合って」 焼いた卵って美味しいんだ。 「あっ!もう行かないと!」 「? どこか行くのか?」 味噌汁なる物を飲んでいると、マモルが慌てて着替え始めた。 「学校に遅刻しそうなんだ!食べ終わったらそこ置いといて!あと、大人しく留守番しておくように!」 学校? 「なぁマモル、学校って……」 「行ってきます!」 行ってしまった。学校ってどんな所か聞きたかったのに。 「…………」 まぁいいか。マモルが帰って来てから聞こう。 言われた通り食器を片づけ、テレビを点ける。
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