魔王さま、地球に降臨!

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「……つまらん」 たいした番組がやっていない。 どのチャンネルもニュースばっかりだ。 見たい番組がないからテレビを消してベッドに寝転がる。 「暇だー……」 マモルが出てって数分しか経っていないのに、早くも退屈になってしまった。 普段なら常に私の周りに誰かいて、私の退屈をなんとかしてくれたのに。 「魔術の練習でもするかー」 ルシフェルに教わった魔術、練習中のがいくつかあるから練習するのも悪くないか。 すぐ終わりそうだけど。 地球で魔術使ったら異常に疲れるもん。 それでもやらないよりマシだ。 いつ勇者の奴がこっちに来るかわからんからな。 「よしっ」 外に出て、まずはなるべく人がいない所を探そう。 ルシフェルが「迷惑にならないように誰もいない所で練習しましょう」と言ってたからな。 「なかなかないものだな」 適当に周辺を歩いてみても、あるのは建物ばっかりだ。 魔界は少し歩けば荒野が広がっていたのに。 「仕方ない、飛んで探そう」 歩いても歩いても建物ばっかりだから飛んで空から探す事にした。
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