魔王さま、お出かけをする!

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今は名前より、こいつの格好が気になる。全身真っ黒で、ドクロが刻まれていたり、鎖がジャラジャラうるさい、靴の先っぽが尖ってる。 地球の服とかはよくわからんが、これだけは言える。 ださい。 「じゃあ僕達はこれで」 「はい。これからもよろしくお願いします」 勇者……シグルスと別れ、移動。 「……」 「どうしたのハル」 「あいつ、おかしな格好だったな」 「う、うーん……確かに」 そんなこんなで女性服が売ってるエリアに到着。 服ってこんなにあるんだな。男性用もたくさんあったけど、女性用はそれ以上だ。 「マ、マモル、いったいどれを選べばいいのだ……?」 いっぱいありすぎてどれにすればいいかわからず、マモルに相談。 「ハルが気に入ったのでいいんだけど、僕も選ぼうか?」 マモルの提案に激しく頷いて答える。 「何をお探しですかー?」 「ひゃあ!」 な、なんだこいつは!?突然現れたぞ!私に気づかれず背後に立つとは、この女、できる! 何者かの刺客かと思ったが、どうやらここの店員のようだ。 服屋の店員はこんな事ができるのか……幹部にしたい。
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