魔王さま、お出かけをする!

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「じゃあ次選ぼっか」 「へ?もう選んだぞ?」 さっきの服で終わりじゃないのか? 「1着だけじゃね……今日はそれ含めて3着は買うつもり」 な、なら、少なくてあと2回マモルに似合ってるとか可愛いとか言われるのか。 恥ずかしくなって死にそうだ。 店員やマモルに選んでもらった服を何着か試着して、評価が良かった服を購入して買い物は終了。 あぁ恥ずかしかった……。 恥ずかしさで熱くなった顔を手でパタパタ扇いでいると、満足そうに服屋から出たシグルスを発見。 あれを買ったのだろうか。袋をたくさん持ってるから、同じようなのをいくつも……。 「はい、ハル。ジュース」 「あ、ありがと。マモルは服買わなくてよかったのか?」 「僕は実家から持って来たのがけっこうあるから、しばらくは大丈夫だよ」 「そうなのか。マモルの実家ってどんな家なのだ?」 「普通の家だよ。普通の家の普通の親に育てられてて、何不自由ない生活送ってた」 「じゃあ、なんで離れて暮らしているんだ?」
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