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「って言われても、どれからやればいいのか」
初めて来たし、思わずキョロキョロしてしまう私。
「それもそうか。ならまずはクレーンゲームしよう」
「くれーんげーむ?」
マモルに案内された所にクレーンゲームという物がいくつも並んでいて、ガラスの中にいろいろな物が入っている。
「クレーンゲームっていうのは、お金を入れてからこのボタンで機械を動かして景品を取るんだ。やってみるから見てて」
「わ、わかった」
お金を入れて、マモルが真剣な表情でボタンを押して機械を操作して、ボタンを離すと機械の細い部分が開いてゆっくりと下に下がっていく。
細い部分が景品を挟んで、今度はゆっくりと上がった。
「これで、景品がこの穴から落ちたら景品ゲットできるんだよ」
「なるほど」
しかし、景品は穴に落ちる前に機械から落っこちてしまった。
そして同じ作業を何回か繰り返すマモル。
「(こんなものかな)ハル、だいたいわかった?」
「うむ」
マモルは私にお金を手渡した。
「へ?」
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