魔王さま、お出かけをする!

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「おめでとうございますお嬢さん、そちらのぬいぐるみは差し上げます!袋はご利用ですか?」 「ハル、どうする?袋に入れてもらう?」 「い、いや、このままでいい」 「わかりました!それでは引き続き楽しんでいってくださーい!」 颯爽と男は去っていって、今度は他の景品が取れた人に同じ事を言っている。 服屋といいここといい、地球の人間はどうなっているんだ。私を驚かしてどうするつもりなんだ。 「なぁマモル」 「ん?」 「地球の人間って凄いんだな」 「できるのは、ああいう仕事をしている人だけだよ」 「む?マモル、これはなんだ?」 大きな箱がいくつか置いてあって、その中に人間が入っていく。 「それはプリクラだよ。写真を撮ってくれるんだ」 「おぉ!これがプリクラか!」 「え?知ってるの?」 「漫画で読んだ!」 確か、撮った後落書きとかもできるんだっけ。 「一緒に撮ってみる?」 「っ……マ、マモルが撮りたいというなら、撮ってもいいが……」 「?」
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