魔王さま、お出かけをする!

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写真を撮って、現在フードコートというご飯を食べる所にいる。 「…………」 「ハル、さっきから元気ないけど、どうかした?」 「……漫画では、プリクラは友達同士で撮っていたから……」 「え?」 「…………」 「ショックだな、僕はもうハルとは友達だと思ってたんだけど……ハルはそう思ってなかった?」 「で、できればマモルとは友達になりたい!でも、私は魔界を統べる魔王だ……いわば人間の一番の敵である存在なんだ」 私は魔王。そんな私が人間と友達になったなんて知られたら、魔族からの暴動が起きてもおかしくない。 私達の世界の人間だろうと、地球の人間だろうと関係ない。 マモルには、もう隠さないでおこう、私が地球に来た経緯。 人間から食料を奪ってた事。それが原因で人間が攻めて来た事。 そして私は、勇者に倒されそうになったら仲間に助けられ、命からがら地球に逃げて来てしまったという事。 全てを話した。 「…………」 全て話し、マモルの顔を見ると、眉間にシワを寄せていた。 怒っているのだろうか。
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