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「行ってきまーす」
「うむ、行ってらっしゃい」
地球に来て1週間が経った。
いつものようにマモルを見送って私は留守番という、変わらない平和な日々を過ごしている。
「ふあ~ぁ……眠い」
今日は今月で一番のポカポカ陽気だとテレビで言っていた。
天気がいいとこんなに眠いんだな。
ベッドに仰向けになって寝転がると、一気に眠気が襲って来た。
「すぅ……すぅ……」
しばらく寝ていると、強い光が私の睡眠を邪魔した。
「な、なんだ?」
強い光が収まったと思ったら、天井に見覚えのある物が現れた。
「て、転移ゲート?」
転移ゲートから現れたのは……。
「魔王様あああああああ!!」
「ル、ルシフェル!?わ、ちょ!?」
私を逃すため、転移ゲートを開いてくれたルシフェルだった。
「魔王様!あぁよかった、よくご無事で!」
「う、うむ。ルシフェルも」
私に抱き着きつつ、私の体の匂いを嗅いでるような気がするが、気のせいか?
ルシフェルの胸に顔が埋まって苦しい……。
「ル、ルシフェル……離れ……」
「あ!す、すみません魔王様!」
あー苦しかった……死ぬかと思ったぞ。
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