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魔界--。
大きさは日本の四国ほどの規模で、常に空に雲がかかり、薄暗く、光と呼ばれる物は火しかない場所。
魔界に住む者達は魔物と呼ばれ、魔界から離れた所に住む人間から食料を無理矢理奪い暮らしている。
魔物の力は圧倒的で、人間では太刀打ちできない為、人間は従う事しかできず、貧困な生活を送っていた。
しかし、そんな生活が数百年経ったある日、 魔界の王、魔王がいる魔王城ーー。
「魔王様!大変です!」
「む?」
「人間達が、この魔界へと攻めて来まして、兵士1500が壊滅しました」
「なに!?」
下っ端魔物によると、人間の中に勇者と名乗る者がいるらしい。
1500の兵士は勇者1人がほとんど倒してしまったという。
そして勇者は魔王のいる城へ順調に近づいている。
「魔王様、どうされますか?」
「この城にはルシフェルがいるから、そう簡単にはここまでたどり着けないとは思うが……念の為私も動く」
「は、はい!」
椅子から立ち上がり、魔王城の入り口へと向かう。
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